実際に「BALMUDA The Plate Pro」でさまざまな食材を焼いてみた。設定温度は200℃。ホットプレートの温度としては低いが、ヒーター加熱時の温度制御マイコンで行っているため、温度の上下がなく、常に200℃で焼ける。さらにこの温度なら油煙が出ない点もメリットだ。
油をひいた後、肉を載せると香ばしく焼ける音が響く。このとき、あふれ出るドリップ(肉汁や脂などの水分)が少ないことに驚く。肉を置くとすぐにスイッチ横のLEDが点滅し、すばやく温度調整を行っているのが分かる。常温の肉を置いたことで、プレート表面の温度が下がったことを検知し、加熱しているというわけだ。これはマイコン式だからできる早さだ。
そしてドリップが出ないため、肉の表面がカリカリに焼ける。煮たようにはならないのだ。両面がカリカリに焼けたステーキはその場でカット。よく焼いた方が良ければ、そのまま断面も焼ける。もちろんそのまま口に運んでもいい。いちいちお皿にとってカットする手間がない分、より熱々で食べられる。それはまさに鉄板焼き店やステーキハウスの体験だった。
ホットプレートとみると、4万円を超す価格は高価だ。しかし、これまで家庭では難しかった鉄板焼きやステーキハウスの“体験”ができる家電、と考えれば決して高くはない。この新しい美味しさの発見と価値観の提案は、バルミューダがかつてトースターで起こした革命に近い。少なくとも「BALMUDA The Plate Pro」は、それに近い体験ができた。
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