英Raspberry Pi財団は9月28日(現地時間)、小型コンピュータ「Raspberry Pi 5」シリーズを発表した。歴代のモデルより処理速度や拡張性が向上した。英国では10月から販売予定だが、日本国内での販売時期は不明。
Raspberry Pi 5は、米BroadcomのSoC「BCM2712」を搭載し、通信パフォーマンスや処理速度がさらに向上。また、独自設計のI/Oコントローラー「RP1」により、拡張性も高めている。新たにPCIe 2.0に対応することでSSDなどを接続できるようになった他、ギガビットイーサネットはPoE+をサポートした。なおPoE+の利用には、別売りのPi 5用のPoE+ HATが必要。
Raspberry Pi シリーズでは初めて、ボード上に電源ボタンを設置した他、RTC(リアルタイム・クロック)にも対応。時刻保持も可能になっている。
SoCには、2.4GHzのCortex-A76(ARMv8、64bit)を4コア搭載。Raspberry Pi 4シリーズの2〜3倍のパフォーマンスを発揮できるという。メモリは1/2/4/8GBで、4/8GBモデルから製造を始める。英国での価格は4GBモデルが60ドル、8GBモデルが80ドル。
日本国内の正規代理店であるケイエスワイのECサイト「Raspberry Pi Shop by KSY」では、日本向けモデルの初回生産分から販売するという。入荷時期や販売時期は決まり次第、発表する予定。
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