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Booking.com、宿泊費未払い問題を謝罪 原因は“支払いシステムの不具合” 「現在緊急対応をしている」

» 2023年10月11日 11時42分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 宿泊予約サイト「Booking.com」を運営するブッキング・ドットコム日本支社は10月10日、宿泊施設に対して未払いが相次いでいる問題について謝罪した。支払いシステムの更新作業で起きた不具合が原因であったと説明。同社は「現在緊急に対応させていただいております」としている。

宿泊予約サイト「Booking.com」

 Booking.comは、宿泊施設に代わって、利用客に対してオンライン予約を提供するサービス。運営会社のBooking.comはオランダに本社を置いている。同サービスを巡り、TBSなどの一部報道機関は10日、宿泊施設への宿泊費の未払いが相次いでいるブッキング・ドットコムに対し、一部の施設オーナーが損害賠償請求を起こす方針であると報じていた。

 この報道を受け、ブッキング・ドットコム日本支社は声明を発表。「お取引先(パートナー)各社様に対し、期日通りに支払いを履行することは、当社にとって常に最優先事項であり、先般の支払いシステム更新が、一部のパートナーの皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪した。

 声明によると、宿泊費の未払いは支払いシステムのメンテナンス作業が原因で発生していたという。同社は「大半の支払い作業はすでに再開している」としているが、「予期せぬ技術的な問題が発生したため、一部のパートナー各社には、支払いの遅延が発生しており、現在緊急に対応している」と説明した。

 同社はこの件に対する問い合わせ先として「partner.payments@booking.com」を紹介。宿泊費を受け取っていない施設はこちらに連絡してほしいと案内している。「当社といたしましては、パートナーの皆さまからのフィードバックに細心の注意を払い、今後より良いサービスを提供できるよう一意専心してまいります」(同社)

宿泊費未払いに関する声明(全文)

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