「あの被写体、もう少し左寄りに撮ればよかったな」なんてことも、将来Photoshop上で編集できるようになるかもしれない。「Project Stardust」は被写体をあとから自由に編集できるツールで、位置を動かしたり(それによってできるデータの欠落をAIが補間)、服装を変えたりなどを実現する。デモでは、切り抜きした2人の画像を専用のレイヤーに置いたかのごとく自在に動かしていた。
会場では、4人が重なりながら並んで撮影した写真の編集もデモ。一番手前の人物を横に動かすと、普通なら背景や後ろの人物の顔、身体、服装が欠落したままになる。ところがProject Stardustはそれを自然に修復してくれる。
デモではそのあと手前の1人、後ろの2人を削除。背景はきれいに補間され、最初から単独で撮影したポートレート写真のような仕上がりになった。
おそらく生成AI「Adobe Firefly」のパワーを活用しているのだろうが、「こうしておけばよかった……」という失敗をカバーできる技術としてかなり強力なものになりそうだ。一方で写真の根幹が揺らぎそうな技術でもあるが、もしAdobeがPhotoshopなどに実装する場合、そのデータがどう編集されてきたかをたどれるコンテンツクレデンシャル機能で編集過程を追えるようになるだろう。
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