ベネッセホールディングスは10月27日、生成AIとノーコードツールの導入により、Web制作業務の効率化に成功したと発表した。「進研ゼミ 中学講座」のWebサイト制作する際、従来かかったコストが4割減、制作期間は8週間から3週間へ短縮できたという。2024年4月以降には既存のWeb業務プロセスを全面的に改革し、生産性の向上を図る。
ベネッセは7月から、進研ゼミのWebサイト制作・運用業務に生成AIとノーコードツールを導入するPoCを実施。これまで多くの工数が発生していた作業を、生成AIを活用することで効率化できるか検証した。3カ月の検証結果で、業務プロセスを抜本的に改革することに成功し、11月から新体制での制作・運用へ段階的に移行する。
生成AIによる効率化の例には、ライティング業務の自動化がある。紙のダイレクトメール用に作ったコピーを流用するのではなく、「Webに最適なコピー」を生成するAIを開発。属人性を消すことができ、短納期かつクオリティーを担保したコピー開発が容易になったという。また、Webサイト上での分かりやすい説明文や適切なワードも生成AIで自動生成することで、作業工数を大幅削減できたとしている。
他にも、デザインテンプレートやノーコードCMSを導入し、生成AIと組み合わせることで新しい運用体制を構築。業務プロセスを改善した。
なお、今回のPoCはデジタルビジネスの運用支援を手掛けるメンバーズ(東京都中央区)と、UXデザインのコンサルティング業務を手掛けるビービット(東京都千代田区)も参加している。
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