“ビートルズの最後の新曲”、「Now And Then」が11月2日(英国時間)、英BBCのラジオでオンエアされ、同時にYouTube MusicやApple Musicなど、各種ストリーミングサービスでもリリースされた。
この曲は、ジョン・レノンが死の直前にニューヨークの自宅でピアノの弾き語りで録音したもの。マッカートニーはレノンの妻のヨーコ・オノからこのカセットテープを譲られた。マッカートニー、ジョージ・ハリソン、リンゴ・スターはこの録音を1996年、ビートルズのアンソロジーで採用しようとしたが、ハリスンが音質がひどすぎるとして反対したという。
だが昨年、ピーター・ジャクソン監督とドキュメンタリー映画「The Beatles: Get Back」を制作中、映画制作に使われているAI採用の音声分離処理技術を目の当たりにし、これをレノンのボーカル抽出に使うことにした。
新曲紹介動画(記事末の「関連リンク」)でマッカートニーは「ジョンのクリスタルクリアな声だ」「これをミックスしてレコーディングできるようになった」と語っている。
新曲には1995年に録音したハリソンのギターも入っているが、ソロの部分は録音したハリソンのギターソロをベースに自分が弾いたものだとマッカートニーは語っている。ハリソンは2001年に亡くなった。
レノンの息子、ショーン・レノンは動画で、「父も喜んでいるでしょう。実験的な録音技術を試すことに積極的でしたから」と語った。
【更新履歴:2023年11月4日午後5時20分 当初、ジョージのソロはポールが弾いたものだとのみ書いていましたが、バッキング部分はジョージが参加していることを追記しました。】
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