グーグル・クラウド・ジャパンは11月15日、オフィススイート「Google Workspace」といったクラウドサービスの利用を支援する生成AIアシスタント「Duet AI in Google Workspace」の日本語対応を発表した。2024年に日本語化予定という。Google Cloudの年次イベント「Google Cloud Next Tokyo ‘23」(東京ビッグサイト)で明らかにした。
Duet AI in Google Workspaceでは、Web会議サービス「Google meet」での会話をリアルタイムに翻訳したり、スライド作成サービス「Google スライド」内で文章から画像を生成し、資料にイラストを追加したりできる。これまでは英語などでしか利用できなかった。
さらに、生成AIを活用したエンタープライズ向け検索サービス「Vertex AI Search」と、チャットbot作成サービス「Vertex AI Conversation」の日本語対応も発表した。このうちVertex AI Searchには、社内情報を参照させられる「グラウンディング」機能も追加。会場では、日本語でVertex AI Searchを使うデモも披露した。
デモでは、週に3回までテレワークできる企業が使っているという想定でVertex AI Searchを利用。従来の形では「当社ではテレワークは週何回までできますか」と聞いてもハルシネーション(もっともらしい偽情報)が発生し「週2回」などと返ってくることがあった。しかしグラウンディングを使って日本語の社内資料を参照させたうえで再度同じ質問をしたところ、「週3回」と適切に回答した。
Vertex AI SearchとVertex AI Conversationを利用できるAIプラットフォーム「Vertex AI」では、データの置き場所に関する規約も更新した。ユーザーが入力したプロンプトやそれを受けての対応の内容といった利用情報の置き場所として、新たにGoogle Cloudの日本リージョンを指定可能に。これにより、データの在りかを問う規制に対応しやすくなるとした。
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