ITmedia NEWS > STUDIO >

Google、広告サービス「P-MAX」に生成AI採用の新機能 テキストと画像の生成・カスタマイズなどが可能に

» 2023年11月08日 10時04分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは11月7日(現地時間)、広告サービス「Performance Max(日本では「P-MAX」)に2つの生成AI機能を追加したと発表した。まずは米国でβ版として年内に提供を開始する。

 P-MAXは、キーワードベースの検索キャンペーンを補完するサービス。生成AIを活用してデータを分析して広告を最適化し、アセット(広告を構成するコンテンツのこと)の作成を支援するというものだ。

アセットの自動生成

 ダッシュボードで「数回クリックするだけでキャンペーン用の新しいテキストと画像のアセットを生成できるようになる」という。


 なお、同じ画像を複数生成することはないとしている。つまり、例えば競合する企業がP-MAXを使って競合する製品のアセットを生成しても、背景などが同じになってしまう可能性はないということだ。

既存画像の背景をプロンプトで変更可能に

 既存の広告画像の背景だけを変更して使い回せるようになる。Googleが紹介した例では、商品を持って草原に立つ女性の背景をホリデーシーズン用に変更している。指示はプロンプトで行い、例えば「背景を削除」→「クリスマスツリーやプレゼントが置かれた部屋の背景を追加」などと入力すると、複数の背景候補が提示され、そこから選ぶことができる。

 p-max 背景画像の変更

 こうして生成した画像には、傘下のGoogle DeepMindが8月に発表した電子透かしツール「SynthID」の目に見えない透かしが入る。

 また、GoogleのSGEやBardなどの他の生成AIツールと同様に、ポリシーに違反するプロンプトを制限する“ガードレール”も設置されている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.