米Googleは11月7日(現地時間)、広告サービス「Performance Max(日本では「P-MAX」)に2つの生成AI機能を追加したと発表した。まずは米国でβ版として年内に提供を開始する。
P-MAXは、キーワードベースの検索キャンペーンを補完するサービス。生成AIを活用してデータを分析して広告を最適化し、アセット(広告を構成するコンテンツのこと)の作成を支援するというものだ。
ダッシュボードで「数回クリックするだけでキャンペーン用の新しいテキストと画像のアセットを生成できるようになる」という。
なお、同じ画像を複数生成することはないとしている。つまり、例えば競合する企業がP-MAXを使って競合する製品のアセットを生成しても、背景などが同じになってしまう可能性はないということだ。
既存の広告画像の背景だけを変更して使い回せるようになる。Googleが紹介した例では、商品を持って草原に立つ女性の背景をホリデーシーズン用に変更している。指示はプロンプトで行い、例えば「背景を削除」→「クリスマスツリーやプレゼントが置かれた部屋の背景を追加」などと入力すると、複数の背景候補が提示され、そこから選ぶことができる。
こうして生成した画像には、傘下のGoogle DeepMindが8月に発表した電子透かしツール「SynthID」の目に見えない透かしが入る。
また、GoogleのSGEやBardなどの他の生成AIツールと同様に、ポリシーに違反するプロンプトを制限する“ガードレール”も設置されている。
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