ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

IBMとMeta、50以上の組織と「AI Alliance」結成 OpenAI、Microsoft、Googleは参加せず

» 2023年12月05日 17時24分 公開
[ITmedia]

 米IBMは12月5日(現地時間)、米Metaと共に「AI Alliance」を立ち上げ、世界中の50以上の組織が創設メンバーとして参加したと発表した。このアライアンスは「オープンで安全で責任あるAI」の推進に焦点を当てた「コミュニティ」だとしている。

 alliance

 創設メンバーには、Intel、AMD、ソニー、ソフトバンク(傘下のSB Intuitions)などの大手の他、Stability AI、Hugging Faceやsakana.aiなどの新興企業、ダートマス大学、東京大学、慶応大学などの大学が名を連ねるが、Microsoftとその出資先のOpenAI、Google、Anthropicは参加していない。

 不参加の4社は7月に、AIの安全性のベストプラクティスを特定し、社会的課題へのAI技術の利用を促進するための新しい業界団体「Frontier Model Forum」(FMF)を立ち上げている。なお、Amazonはいずれの団体にも参加していない。

 members 創設メンバー(の一部)

 AI Allianceは発表文で、AIの急速な進歩により、人々の働き方、生活、学習、相互交流の方法を改善できる新たな機会があらゆる場所に生み出されているが、これを活用するには、安全性、多様性、安全性を優先した方法でAIを活用するために必要なツールを提供するために、可能な限り幅広いAI研究者、構築者、導入者に力を与えるオープンで透明なイノベーションが必要だと語った。

 このアプローチは(閉鎖的なアプローチよりも)、AI開発によってもたらされるリスクを特定し、危険なシステムが世に出るまでにリスクを軽減するのにも役立つとしている。

 アライアンスは、AIシステムの開発を支援する評価基準やツールなどのリソースを開発する計画という。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.