今回のキャンペーンで数多くの穴なし槽洗濯機が見つかったことから、黒カビが内部に混入しないことによって、長く使い続けられているのではないか、という発見もあった。
衣類への黒カビの付着は、故障以外の洗濯機の買い替え理由として挙がるものだ。洗濯槽クリーナーなどを使ったメンテナンスもできるが、それによってさらに黒カビが剥がれやすくなることもある。それも含めて、買い替えるきっかけになるというわけだ。しかし穴なし槽洗濯機は、そもそもの構造上で黒カビが付着しにくいため、故障以外に買い換えるタイミングが訪れにくい。
長く使い続けられることに関して、「メーカーとしては適度に買い換えてもらわないと困る(笑)」としつつも、今回のキャンペーンによる検証結果を公表。その結果、10月以降の売り上げは、全自動洗濯機市場の全体平均よりも高く、2桁の伸びになっているという。
30周年モデルとなる穴なし槽を採用した全自動洗濯機のラインアップ。最上位モデルの「ES-SW11H」は液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能や、衣類の上下運動を効率よく促進させるイルカの尾びれを模したパルセーター「パワフルドルフィンパルNEXT」などを新搭載する洗濯機は、衣類がきれいに洗えることが最も重要だ。そう考えると洗濯によって黒カビが付着するのは、全く逆のことが起きている状態だといえる。そして穴なし槽洗濯機なら、その逆のことが発生しにくい。それだけでも意味がある。
担当者は、特許だけでなく洗濯槽の製造設備などが全く異なるため、簡単には穴なし槽はマネできないと自信を見せる。穴なし槽はシャープのオンリーワン技術によるものなのだ。
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