国内で95%以上の世帯が所有する電気炊飯器は、今や当たり前の調理家電の1つだ。1960年代の誕生以降、美味しさを追求して進化してきたが、ここにきて新たな進化の方向性が見えてきた。
パナソニックが7月に一般販売を開始した「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」(実勢価格4万6000円前後)は、あらかじめセットしておいた米や水を自動で計量して内釜に投入・炊飯する炊飯器。スマートフォンアプリで遠隔炊飯ができる。
この自動炊飯器は当初、先行体験プログラム「Future Star Program」として2022年11月に200台限定で販売されたもので、この時は約1万人の応募があった。満を持しての一般発売といえる。
炊飯器の自動化をさらに進めた自動計量IH炊飯器だが、炊飯の最大容量は2合で無洗米のみ対応と、従来の炊飯器にない制約も多い。そこでこの製品の開発経緯と市場動向について、パナソニックの担当者4名に聞いた。
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