開けてみると、非破壊検査の画像を見た時に想像した光景がそのまんま出てきた。すごいぞ非破壊検査。
水槽の真下に当たる場所には、模型などに使うモーターが1つ。その軸には円形の重りが中心からずらした形で2つ取り付けられていて、回転すると筐体そのものが“揺れる”。
なるほど、吸盤で筐体の揺れを押さえ込むと、水面だけそれっぽく振動するという仕掛け。もちろん超音波振動子や工業用グレードのマイクロコントローラチップなど見当たらない。
もっとも、前述のようにパッケージや説明書に「超音波」の文字はなかった。おそらく役に立たない粗悪な商品ではあるものの、メーカーはただの小型洗浄機として販売しているとみられる。つまり問題は、Amazon.co.jpでこの商品を「超音波洗浄機」と偽り、販売している業者だろう。この商品は11日午後5時時点でまだ販売されている。
さらに不可解なのは、非破壊検査の画像がネット上で拡散して低評価レビューが相次いだにも関わらず、この業者や製品がAmazon.co.jpのカスタマーレビューで高評価を維持している点だ。次はその謎を掘り下げてみたい。
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