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「デイリーポータルZ」独立 編集長・林雄司さんの新会社に譲渡 屋根はなくなるが、より自由に

» 2023年12月20日 17時05分 公開
[岡田有花ITmedia]

 東急メディア・コミュニケーションズは12月20日、傘下のWebメディア「デイリーポータルZ」の事業を、編集長の林雄司さんが代表を務める「デイリーポータルZ株式会社」に2024年1月1日に譲渡すると発表した。

 新会社の資金には、林さんの退職金をつぎ込んだが、現状では月100万円ほどの赤字が続く綱渡り運営になる見込み。読者に対して、運営資金を支援する「デイリーポータルZをはげます会」(月額1100円〜11万円)に参加してほしいと呼び掛けている。

画像 サイト内の告知記事より

 「デイリーポータルZ株式会社」は、代表の林さんだけが所属する1人会社。これまで社員スタッフとしてサイト運営に携わっていた5人のメンバーは、全員が東急グループを退社し、業務委託として新体制に参加するという。

 新体制でも「サイトは変わらない」という。林さんは「来年からは間接業務が少なくなる。出張申請せずにどこにでも行ける。思いつきを実現できる環境になるのでサイトはもっとおもしろくなる」などと告知記事で宣言している。

 ただコスト面はシビアになり、オフィスはなくなるため「屋根がなくなる」他、出張はすべて高速バスを使う予定だ。

「はげます会」に月11万円の「はげまし王」登場 特典は

 有料会員制度「はげます会」はこれまで月額1100円のコースだけだったが、月額1万1000円の「もっとはげます会」、同5万5000円の「超はげます会」、同11万円の「はげまし王」という高額プランも追加した。

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 「もっとはげます会」以上なら、その会員限定の「あなただけのコンテンツ」がもらえる。「超はげます会」以上なら、年末に林さん本人がカレンダーなどを持ってあいさつに訪れるといった特典が受けられる。

 収益の柱は、広告ではなくはげます会を中心にしたいという。「私たちは記事を書く、読んだ人は価値があると思ったら対価を払う。そういう関係がシンプルですし、私たちも読む人を喜ばすことに専念できます」と林さんはつづっている。

 デイリーポータルZは、ニフティが運営する@niftyの週刊コンテンツとしてスタートし、2002年に日刊サイト「デイリーポータル」に。03年に「デイリーポータルZ」に改称した。

 2017年4月、ニフティのコンシューマー事業がノジマに譲渡されたことに伴ってノジマ傘下に入り、同年11月、ノジマから東急グループのイッツ・コミュニケーションズに譲渡された。さらに21年4月、東急メディア・コミュニケーションズに譲渡された。

【訂正:2023年12月21日午前10時50分 初出時、「サイト運営に携わっていた6人のメンバー」と記載していましたが、メンバーは5人でした(林さん含めた編集部全体が6人)。おわびして訂正します。】

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