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「Evoto」は課金方法がユニークなポートレート向けAIレタッチソフトだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2024年01月31日 18時24分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 何らかの形で複数のアカウントで分け合えたりできればいいのだけど(同時ログインは2台まで可能なので、少なくともふたりなら共用できる)、今のところその予定はないようだ。

 初回だけ100チケットで××円、みたいなシステムがあるといいかも。

 AIというと自分の写真も学習に使われるのではないか、あるいは著作権的に問題のある写真が学習に使われていやしないかという心配が発生しがちだ。

 Evotoは高度な処理のために、ローカルで処理する部分とシンガポールにあるサーバへデータを送って処理する部分があるが、そのデータは処理後ただちに削除されるようになっており、社員がその環境へアクセスすることはできない仕組みになっているためその問題はないという。

セキュリティについての図。ユーザーの写真が使われたりクラウドに保管されることはない

 また学習に使われているデータも著作権がクリアされており、学習にGAN(敵対的生成ネットワーク)を利用することで少ない量で済んでいるということだ。

具体的な指示でレタッチしていけるのが良い

 説明だけでは実務上どのくらい使えるかピンとこない点もあるので、Evotoをさっそく試してみた。

 幸い、手元にはレビューの人物作例用に撮影した写真が大量にあるのだ。

 まずレタッチしがいがありそうな写真を1枚開く。横から陽射しが強く当たっているものだ。

横からの光画顔に強く当たっているカットを呼び出してみた。これがEvotoの基本画面

 右のパレットから「美顔補正」を開くと、これが実に素晴らしい。処理内容が超具体的なのだ。

 テカリ消し、おでこのシワ消し、目元のシワ消し、クマ消し、ほうれい線消しなどそれぞれをスライダーでコントロールできる。目の充血補正、歯のホワイトニングもサポート。

 皺やほうれい線を消し、テカリを消し、と少しレタッチしてみた。

先ほどの写真に対して肌を滑らかにし、テカリやクマ、ほうれい線などを消してみた

 極端になりすぎず、ほどよく補正がかかっている。

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