筆者は2月2日にハワイ州ホノルルにあるアラモアナ・センターにあるApple Store Ala Moanaで受け取った。ここはホノルル最大のショッピングモールで、その中にある中規模のApple Store……という感じだ。
なお、予約で売り切れが伝えられていた(実際オンライン購入予約では、すでに1カ月以上先の配送となっていた)のだが、実際には店頭在庫が豊富。少なくとも発売初日(2月2日)には、米国国内にある多くのApple Storeで当日購入ができたようである。
今回購入したのは、Apple Vision Pro(ストレージ256GB、3499ドル)の本体と、Apple Vision Pro Travel Case(199ドル)。総計3698ドル+ハワイ州消費税で、日本円にして56万9845円の請求となっている。
SNSなどでも多くシェアされているが、箱はかなり大きい。本体はそこまで大きくないのだが、箱の中で相当にしっかりと固定されている。
あくまで予想だが、ここまで大きくなっている理由は、梱包材をすべて紙で作る関係上、梱包自体を堅牢かつスペースを使ったものにしないといけなかったからではないか。ガラスを表面に使っており、輸送時の耐衝撃性に気を使う必要はありそうだ。ただ、日常遣いに関しては、ガラス面のカバーが付属することもあり、そこまでセンシティブになる必要はない。
同梱されているものは多い。
まず本体。
これにはカバーにSolo Knit Band、Light Sealとクッションが付いてくる。フィッティングを済ませているので、店頭で渡されるものは「自分に最適なSolo Knit BandとLight Sealがついた」状態になっている。
次にバッテリーと電源。
バッテリーには専用のケーブルがついていて、Vision Proとつながる。バッテリーとケーブルの接続に「Lightningと似た端子」が使われていることがSNSなどで騒がれたようだが、Lightningよりも幅広な独自端子。そもそも、バッテリーとケーブルをひんぱんに外す構造にはなっておらず、脱落防止の爪もある。
バッテリー自体にUSB PDのコネクターがあり、ここから給電できる仕組みになっている。バッテリーの充電もこれで行うが、実際には「長いUSB PD対応ケーブルをつないで給電しっぱなし」で使うのが現実的かと思う。付属のACアダプターは30Wのもの。だから、30W以上の出力のACアダプターを別途用意してもいい。「バッテリーにさらにバッテリーをつなぐ」場合も同様だ。
なお、別売のVision Pro Travel Caseには、ACアダプターなどを入れる小袋も付属する。
このほか本体には、頭の後ろから上下に支える「Dual Loop Band」も付属する。従来のHMDに近い形状のバンドで、こちらを好む人もいそうだ。個人的には、フカフカしている分Solo Knit Bandの方が快適だと感じるのだが、結局のところ、「頭につける」「自分の目に合わせる」という属人性の高い機器だから、この辺は好みも個人差もありそうだ。
なお「つけ方」のイメージだが、HMDを「頬骨のところと後頭部で支える」感じで捉えている方が多いかもしれない。
だが実際には、Vision Proの場合には「額と後頭部の上の方で支える」イメージで、さらに、「そんなに強く絞めない」感じでいい。そうすると、頭と頬への圧迫感が減るので、長時間使っても負担を感じにくくなる。
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