キヤノン電子は2月22日、超小型衛星「CE-SAT-IE」が初めて撮影した地球の写真を公開した。同衛星は、日本の次期主力ロケット「H3ロケット」試験機2号機に搭載され、2月17日に打ち上げられた。
CE-SAT-IEは、「CE-SAT-I」「CE-SAT-IIB」に続く、キヤノン電子が独自開発する人工衛星(詳細はこちら)の第3弾。厳密にはCE-SAT-Iの後継機で、ほぼ全てのコンポーネントを自社で開発している。地球を写すカメラとして「EOS R5」と広域撮影用の「PowerShot S110」を搭載し、R5用には口径400mm望遠鏡が備えられている。地表解像度は80cmだ。
22日に公開された写真は、米カリフォルニア湾上空を写したもので、副光学系のPowerShot S110によって撮影された。キヤノン電子は「『世界の水族館』とも呼ばれる長さ1000kmの色鮮やかなカリフォルニア湾と自然豊かな保護地域群が写し出されています」としている。
さすがキヤノン、一眼カメラを“そのまま”載せた人工衛星を2基も打ち上げていた
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