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「OM SYSTEM」ロゴを冠した新フラグシップ「OM-1 Mark II」登場 ただのマイチェンではなかった荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)

» 2024年02月27日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 よく例に挙げられるのが野鳥。飛び立つ瞬間を肉眼で確認してからシャッターを押しては間に合わないわけで、プロキャプチャー機能はそういうときに活躍する。

 2月ということで狙ったのはメジロ。一足早く咲く河津桜(だと思う。違ってたら申し訳ない)にメジロのつがいがいたのだ。

 メジロはとにかくじっとしてないのである。ちょこまかと枝から枝へうつっては花弁に嘴を差し込んで蜜を吸い、また次の枝を探し、と細かく動き回る上に枝や花がフォーカスの邪魔になる。

 AI被写体検出とプロキャプチャー機能の出番だ。

 使ったレンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」。35mm判換算で800mm相当の超望遠ズームだ。これを手持ちで使う。

OM-1 Mark IIに装着した「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」、手持ちでも撮れる超望遠ズームレンズだ

 そしてプロキャプチャー+AI被写体検出AFにし、シャッター半押し(あるいはAF-ONボタンを押したまま)メジロを追いかけ、嘴(くちばし)を花弁にツッコンだ瞬間を見てシャッターを切った中からベストなものを選んだのがこちらだ。

プロキャプチャーで連写したカットを並べてみた。これはうれしい
桜の花に嘴をツッコンで蜜を吸う瞬間の図。細かい動きを止めたかったのでシャッタースピード優先で1/2000秒にし、薄曇りだったので少しプラスの補正で明るめに(100-400mm 400mm 1/2000秒 F6.3 +0.7 ISO2500)

 ただ、被写体検出性能は高いけど、たまにずれることがあった。そこは業界トップを目指してがんばってほしい。

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