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「OM SYSTEM」ロゴを冠した新フラグシップ「OM-1 Mark II」登場 ただのマイチェンではなかった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/7 ページ)

» 2024年02月27日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 OM-1では従来からの「顔・瞳検出」と新たに搭載された「AI被写体検出」が別々の機能として存在していてそれぞれ排他的だった。人を撮るときと、人以外の被写体検出で撮るとき、そして被写体検出を使わないときの3パターンを使い分ける必要があってややこしかったのだが、OM-1 Mark IIではそれが統合されて、AI被写体検出に人物も含まれるようになったのだ。まあ、それが普通だよね。

 前モデルでは従来の顔・瞳検出に新しいAI被写体検出が追加された形で、今回その2つが統合されたと思えばいい。これで使い勝手は増した。

被写体検出に人物が統合された。これでオフ、人物、その他の被写体たちをワンアクションで切り替えられる

 被写体AF作動中はこんな感じ。

 白い枠が検出した被写体で、緑の小さな枠がAF枠。検出した位置に対してAFがかかってる感じかと思う。

動物瞳検出中。緑の小さな枠が実際のAF測距点。(画面が16:9なのはHDMI出力したファインダー画像をキャプチャしたため。ファインダーの縦横比とは異なる)
動物瞳検出で撮影したうちの猫。シャッタースピード優先で(12-40mm 40mm 1/250秒 F2.8 +0.7 ISO1600)

 この被写体検出+コンティニアスAFと組み合わせて効いてくるのが連写だ。

 電子シャッター時は最高で秒120コマ(AF/AE固定)。AF/AE追従だと秒50コマの超高速連写(対応レンズのみ)が可能で、前モデルよりバッファが増えて連続撮影枚数が増加している。

連写設定画面。めっちゃ豊富でそれぞれもっと細かく指定できる。数が多いのでドライブモードメニューに表示するモードを減らすこともできる。ハートが付いているモードとProCapは電子シャッター使用

 それと組み合わせて使うと便利なのが「プロキャプチャー」(ProCap)機能だ。最近、プリキャプチャ機能という名で多くのハイエンド機が採用しているが、いち早く取り入れたのが(当時の)オリンパスなのだ。シャッターを半押し(あるいはAF-ON)した時点で内蔵のバッファに画像をキャプチャし、全押ししたときに直前の画像も含めて記録してくれるので、シャッターを切る直前の絵も撮れるのである。

 動きが予測できない被写体に最適だ。

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