サークル「5z6p Instruments by Dm9Records」のhsgwさんは、これまで製作してきた自作キーボード群を展示。中でも注目を集めていたのは「Frannel」という新作の自作キーボードだ。
48キーのオーソリニア(格子状)配列のキーボードで、上部には追加のキーが5つと、何やら怪しげなライトとトグルスイッチが。見た目には平成初期のSF作品に出てくるコックピットの操作パネルをほうふつとさせる。
トグルスイッチをオフの状態で打鍵すると普通のキーボードだが、これをオンにすると途端に「コツコツ」と心地よい音が伴うようになる。
どんな仕組みなのか見せてもらうと、中には「ソレノイド」という電磁石で鉄の軸を動かす部品が搭載されていた。ソレノイドは入力面で何か役割を持っているわけではなく、ただ音を鳴らしているだけ。
ソレノイドを搭載する自作キーボードはhsgwさんのものに限らず、近年何例かあるとのことだが、「もともとはIBMのキーボード(1980年代)の一部がタイプライターのような打鍵感を目指すために搭載していた。それがメカニカルスイッチではクリッキー(いわゆる青軸)となったが、最近またソレノイドが見直されてきている」(hsgwさん)。
Frannelは今後グループバイ形式で注文を受けることを検討しているという。
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