サークル「famichu」のfamichuさんは、自作の磁気式キースイッチ「MagLev Switch」シリーズを販売していた。
一般的なメカニカルスイッチは、内部にバネを設けることで押下後に元の高さに戻している。そして押下時には金属的な接点が接することで通電しオンとなり、押下をやめて元の高さに戻るとオフになる仕組みだ。
これに対し、磁気式キースイッチではキースイッチのボトムとトップそれぞれに磁石を備え、同じ極どうしの反発力をバネのように使っている。さらに「ホールセンサー」という磁気センサーで磁界の変化を連続的に取得。オンとオフの2値ではなく、ホールセンサーが対応する限りの無限段階の出力を得られる。「HHKB」や「Realforce」が採用する「静電容量無接点スイッチ」と同様に無接点であるため、バネや接点の摩耗の心配はない。
しかし、スイッチの連続的な値の変化をキーボードでどう扱うのか。famichuさんは「例えばゲーマーの人向けには、浅い押下でオンになり、少し戻しただけでオフにするような設定がおすすめ。他にはキーボードを音楽演奏に使う人なら、連続的に音程が変化する楽器に使ってもいい」という。
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