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HIS、“空飛ぶ船”電動シーグライダーを開発する米REGENTに出資 「心躍る旅行体験」に

» 2024年03月07日 12時43分 公開
[ITmedia]

 旅行会社のエイチ・アイ・エス(東京都港区、以下HIS)は3月7日、電動シーグライダーを開発する米REGENT Craftに出資したと発表した。電動シーグライダーは数年以内の実用化が期待されている次世代モビリティの1つ。

電動シーグライダーのイメージ

 HISの米国法人であるH.I.S. U.S.A. Holdingを通じ、REGENT Craftが発行するSAFE型新株予約権を引き受けた。「出資を通じ、HISはREGENTのシーグライダー事業の実現をサポートするとともに、将来シーグライダーを活用した心躍る旅行体験の提供、持続可能な旅行の実現に貢献していきたい」としている。

 電動シーグライダーは、両翼に複数のプロペラを持つ水上飛行機。水面と機体の間を通る空気の流れで機体が持ち上がりやすくなる「地面効果」という現象を利用し、電力消費を抑えながら低空を高速で移動できるのが特長という。また胴体の下にある「水中翼」により、波があっても安定して飛び立てるため、例えばハワイでは島と島の間を結ぶ交通手段として期待されている。

 REGENT Craftは、20年設立のスタートアップながら電動シーグライダー開発をけん引する企業で、現在は12人を乗せて時速約290kmで移動できる「Viceroy」という機体を開発している。年内に有人飛行テスト、数年以内に商用運航を始める計画だ。将来的に100人乗りの「Monarch」という機体も開発するとしている。

電動シーグライダーは胴体の下にある「水中翼」を使い、波があっても安定して飛び立てる

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