米Googleの生成AI「Gemini」に選挙に関連する質問をすると、一様に「この質問についてはまだ学習中です。現時点ではGoogle検索をお試しください。」と回答するようになった。Googleは3月12日、間もなく総選挙が行われる予定のインド向けの公式ブログで、Geminiが応答を返す選挙関連のクエリの種類に対する制限を展開し始めたと発表した。
例えば「今の米国の大統領は誰ですか?」「東京都議会議員選挙はいつですか?」などと質問すると、上記のような回答が表示される。
Googleは、「この種の問い合わせに対して高品質な情報を提供する責任を真剣に受け止めており、保護機能の向上に継続的に取り組んでいる」としている。
同社はこの他、広告やYouTubeでのAI生成コンテンツへのラベル表示の義務付けやAI生成画像へのデジタル透かし追加の検討、専門チームによる有害コンテンツの削除など、選挙関連の取り組みを紹介した。
Googleは2月、Geminiでの人物の画像生成で人種や性別の多様性に配慮し過ぎて適切ではない画像を生成してしまう問題を指摘され、人物画像生成を停止した。改善版を再リリースする予定としているが、本稿執筆現在、人物画像の生成を頼むとまだ「We are working to improve Gemini’s ability to generate images of people. We expect this feature to return soon and will notify you in release updates when it does.」という応答になる(現在画像生成は日本語をサポートしていない)。
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