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Anthropic、「Claude 3」の最小で手頃価格の「Haiku」リリース AWSなどで利用可能に

» 2024年03月14日 10時07分 公開
[ITmedia]

 米AI企業Anthropicは3月13日(現地時間)、AIチャット「Claude 3」の“最速かつ最も手頃な”モデルである「Haiku」をリリースしたと発表した。4日にリリースした「Opus」「Sonnet」と同様、claude.aiの有料プランとClaude APIで利用できる。(Sonnetはclaude.aiの無料版でも利用可能。)

 haiku 0 Opus、Sonnet、Haikuの位置づけ

 同社によると、Haikuは大部分のワークロードで競合製品より3倍高速で、3万2000トークン未満のプロンプトに対して1秒当たり2万1000トークンを処理するという。長文が多い企業のワークロード向けに、入力トークンと出力トークンの比率が1対5になっている。

 haiku 1

 つまり、業績発表書類、契約書、起訴状などの長文文書の分析に向いており、たとえば400件の最高裁判例を1ドルで処理・分析できるという。

 Claude 3の料金は以下のとおり。

  • Opus:100万入力トークン当たり15ドル、100万出力トークン当たり75ドル
  • Sonnet:100万入力トークン当たり3ドル、100万出力トークン当たり15ドル
  • Haiku:100万入力トークン当たり0.25ドル、100万出力トークン当たり1.25ドル

 米Amazon.comのAWSは同日、APIを通じて主要な基盤モデルを利用できるようにするフルマネージド型サービス「Amazon Bedrock」でClaude 3 Haikuが利用可能になったと発表した。Haikuの企業向け使用例として、カスタマーセンターなどでの顧客とのやり取り、サービス上でのコンテンツモデレーション、物流や在庫管理などからの情報を抽出・解析してコスト削減を検討することなどを挙げた。

 haiku 2 Amazon BedrockでClaude 3 Haikuを選択

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