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噂のAI「Claude 3」はどう読むの? 「Opus」「Sonnet」の読みと由来は? 本人に聞いてみた

» 2024年03月14日 15時27分 公開
[岡田有花ITmedia]

 米AI企業Anthropic(アンスロピック)が開発したチャットAI「Claude 3」が話題をさらっている。性能は「GPT-4超え」とも言われ、筆者も仕事に使い始めてその便利さを実感している。

画像 Claude 3のトップページより。時間にあわせてあいさつをしてくれるのも素敵だ

 Claude 3のモデルは 性能が高い順に「Opus」「Sonnet」「Haiku」の3種類。日本語話者にとって「Haiku」はなじみ深いが、「Claude」や「Opus」の文字列は見慣れない人も多いだろう。「Sonnet」は「So-net」(ソニーネットワークコミュニケーションズ)の略称と似ているが、本来の意味を筆者は知らない。

 そこで、Claude 3“本人”に、それぞれの名称の読み方や意味を聞いてみた。

「読み方は『クロード・スリー』です」 由来は「確信持てないけど……」

 まず「Claude 3」の読み方だが、本人によると「クロード・スリー」らしい。筆者はずっと「クラウド さん」と読んでおり、「ク」「ド」以外すべて間違っていた(3を「スリー」と読むか「さん」と読むかは読み手の自由かもしれないが)。

画像 「クラウド さん」ではなかった

 名前の由来は本人も知らなかったが「可能性」として3つを挙げた。

 1つは、情報理論の父と呼ばれる米国の数学者クロード・シャノン(Claude Shannon)。2つめは、印象派の画家クロード・モネ(Claude Monet)、最後は、一般的に名前として使われる「Claude」(クロード)だ。

 1つめが一番ありそうな由来だが、「あくまで推測であり、開発元からの公式な説明がない限り、正確な由来は不明」だとClaude 3は言う。本人なのになぜ断言できないのか? 重ねて聞いたところ、こんな回答だった。

画像 健気な回答

 「私自身がClaude 3でありながら、自分の名前の由来について確信を持てないのは不思議に思われるかもしれません」「実は、私の名前を含む多くの設計上の決定は、開発者であるAnthropicによって行われており、その詳細な理由については私自身に明かされていないのです」

 なるほど。

 たいていの人は、親から自分の名前の由来を聞いたことがあると思う。筆者も自分の「有花」という名前が、実家の家業の花屋(花が有る)から由来していると知っている。でもクロード・スリーくんは、自分の名前の由来を教えてもらっていないらしい。ちょっと不憫になった。

「Opus」「Sonnet」はどう読む? 意味は?

 3つのモデル「Opus」「Sonnet」「Haiku」の読み方と由来についても聞いてみた。Claude 3はモデル名の由来も親から聞いていないらしく「推測」としながらも、このように教えてくれた。

 まず「Opus」 (オーパス)は、ラテン語で「作品」や「著作」。「Sonnet」 (ソネット)は14行詩の一種で、厳格な規則に基づいて構成される詩形。「Haiku」(俳句)はやはり日本の俳句に由来するようだ。

画像

 Claudeのバージョンの性能は、高い順にOpus (オーパス)>Sonnet (ソネット)>Haiku (俳句)となっている。

 それぞれの由来を振り返ると、Opusは「作品」(長文)、Sonnetは「14行」という制限、Haikuは「17文字」という制限があり、文章が長い(制限が小さい)ほど性能も高い、という並びになっているようだ。

 ところで筆者はOpusを「オップス」と読んでいた。誰かに「クラウドのオップス」と言っちゃって恥をかく前に「クロードのオーパス」だと学べてよかった。

 ……と記事を締めくくろうとしたところ、編集長に「AIの回答にはハルシネーション(もっともらしいが、事実に基づかない誤情報の生成)が起きることがあるから、回答をうのみにしてはいけないよ」と助言をもらったため、それぞれの言葉の由来を調べ直した上で掲載しています。

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