米Microsoftは3月21日(現地時間)、「Advancing the New Era of Work with Copilot」と銘打ったオンラインイベントで、法人向けの「Surface Pro 10」と「Surface Laptop 6」を発表した。「ビジネス専用に設計された初のSurface AI PC」と謳う。Surfaceシリーズとしては初めて、キーボードにCopilotキーが追加される。日本を含む複数の市場で同日予約を開始し、リリースは4月9日から。価格は20万3280円からとなっている。コンシューマー向け発売については発表されていない。
プロセッサは米Intelが2月に発表したばかりの「Core Ultra」シリーズだ。このプロセッサにはNPUの「Intel AI Engine」が統合されており、「Windows Studio Effects」や「Live Captions」のようなAI機能や、ユーザーがAIアプリや体験を構築する機会を提供する。また、「Windows 11 Pro」での包括的なセキュリティ実現をサポートする。
いずれもキーボードにCopilotキーを備え、ここからすぐにCopilotを起動できる。
Surface Laptop 6は2022年10月発売の「Surface Laptop 5」よりも2倍高速で、Surface Pro 10は「Surface Pro 9」より最大53%高速としている。
Surface Pro 10のディスプレイは、サイズは先代と同じ13インチ(タッチおよびスタイラス対応)だが、33%明るく、コントラスト比も高くなり、反射防止コーティングも施されている。プロセッサはIntel Core Ultra 5/7で、バッテリー持続時間は最長19時間。本体の重さは879gだ。
顔認証やWeb会議で使うフロントカメラは新しい「Ultrawide Studio Camera」で、114度の視野を持ち、動画は1440p。AI駆動の「Windows Studio Effects」により、ユーザーがフレーム内に収まるよう自動調整する。
セキュリティも強化され、NFCリーダー経由のログインも可能だ。
北米向け英語版のみだが、Copilotキー付きキーボードには、アクセシビリティに配慮した大きなフォントで高コントラストのバージョンも用意する。
色はプラチナとブラックの2色で、日本での価格は20万3280円(Core Ultra 5/8GB RAM/256GB SSD)から。
Microsoftの法人向けページで予約可能だ。
Surface Laptop 6は先代同様に13.5インチと15インチの2モデル。搭載されるCore Ultraは「Hシリーズ」で、Microsoftによると「デスクトップクラスのパフォーマンス」という。Microsoftは、「これにより、Excelでの巨大なデータセットの処理」などで、「最小限のダウンタイムで最も生産的になれる」としている。
ディスプレイは先代より反射を最大50%削減する反射防止および適応色技術も備える。フロントカメラの「Surface Studio Camera」は1080pで、Surface Pro 10と同じくユーザーがフレーム内に収まるよう自動調整する。
バッテリー持続時間は最長で13.5インチは18.5時間、15インチは19時間。重さは13.5インチが1.38Kg、15インチは1.68Kg。
北米では15インチモデルでスマートカードリーダ搭載オプションを選択できる。これは、政府機関や金融サービスなどの顧客むけで、スマートカードを挿入することでパスワードなしでログイン可能だ。
こちらも色はプラチナとブラックの2色で、日本での価格は20万3280円(13.5インチ/Core Ultra 5/8GB RAM/256GB SSD)から。
Microsoftの法人向けページで予約可能だ。
Copilotにより音声での操作が可能になったこととSurface Pro向けの太字フォントキーボードに加え、新たにアクセシビリティ関連周辺機器「Microsoft Adaptive Accessories」を、4月から企業顧客向けに提供する。
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