移動通信システムの規格を策定する国際的な標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)は4月23日(現地時間)、第6世代移動通信システム「6G」のロゴを発表した。次世代の移動通信システムである6Gは2030年代の導入が見込まれており、有線、無線や陸、海、空、宇宙などを包含した統合的なネットワークだと定義している。
3GPPは、第3世代移動通信システム「3G」の規格策定などを目的に、複数の国や地域の標準化団体が集まって立ち上がった国際的なプロジェクト。第4世代の「4G」や第5世代「5G」の標準化も、同プロジェクトが策定してきた。日本からは電波産業会(ARIB)、情報通信技術委員会(TTC)が組織パートナーとして参画している。
今回の発表を受け、SNSでは「ロゴなんてあったんだ」「5Gにもあったのかな」などの声が多く見られ、1.7万いいね(25日18時半時点)を獲得した投稿もあった。3GPPは、LTE規格からロゴを発表しており、LTE/LTE Advanced/LTE Advanced Proに加え、5G世代も5G/5G Advancedを作成している。メーカーやサービスプロバイダーが使用するもので、自社製品が3GPPの仕様に準拠していることを示すために製品や資料などで用いるものだとしている。
NTTドコモによると、次世代通信システムの6Gは、5Gの特徴である「高速・大容量」「低遅延」「多数接続」の高度化に加え、「空・海・宇宙への通信エリア拡大」「超低消費電力・低コストの通信実現」「産業向け用途における超高信頼通信」などを実現するものとしている。
6Gのロゴは、2024年5月8〜10日にオランダのロッテルダムで開催される3GPPのワーキンググループで初めて使用する予定としている。
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