気象庁の地磁気観測所は5月14日、太陽フレアの影響で発生した磁気嵐が終了したと発表した。ただし太陽の活動はまだ活発のようだ。
NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)によると、8日以降に2つの太陽黒点群で、「Xクラス」と呼ばれる最も強い分類の太陽フレアが9回も発生し、太陽コロナガスが複数回、地球の方向へ放出された。最大の規模だったのは、11日に発生したX5.8フレア(X1の5.8倍の規模)だった。
コロナガスの第1波は、11日の午前1時半ごろに地球周辺に到来。地球周辺で大規模な磁気嵐と電離圏嵐が発生し、世界各地でオーロラが観測された。また国土地理院の速報によると、11日から12日にかけてGNSS測位の誤差が大きくなる時間帯があったという。
X5.8フレアに伴って放出された最後のコロナガスは、12日の午後6時ごろに地球周辺を通過。磁気嵐は14日の午後1時ごろに収まった。
ただし、未だ太陽の活動は活発だ。NICTは「16日ごろまでは、この非常に活発な黒点群による同規模の太陽フレアと関連現象の発生の可能性がある」としている。
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