ITエンジニア志望の学生が選ぶ、就職人気の高い企業はどこか。ITエンジニア向け転職支援サービスを提供するpaiza(東京都港区)は5月20日、そんな調査結果を発表した。就職情報検索サービス「paiza新卒」に登録する24〜27年卒の大学や大学院、専門学校、高等専門学校などの学生で、ITエンジニア志望の学生539人にWebでアンケートを行った。
学生に対して第1希望から第3希望までの企業を聞き、順位ごとに重み付けしてランキング化した結果、第1位は「任天堂」になった。2位は「グーグル」、3位は「ソニーグループ」、4位は「LINEヤフー」、5位は「NTTデータグループ」と続いた。
paizaはこの結果について、ITエンジニア志望学生にとって身近なサービスを運営する企業が多くランクインしていると指摘。「学生にとって仕事内容がイメージしやすく、自分の仕事がユーザーや社会にどのように貢献するのか分かりやすい企業を希望する傾向が強いといえる」と分析している。
また、学生が就職先を選ぶ際のポイントを5つ選んでもらったところ、最も多くの声が集まったのは「給与が良い」(複数回答で58.6%)という結果に。次点は「福利厚生が充実している」(49.0%)となり、待遇面を重視する意見が多く、一般的な学生と同様の傾向を示したという。
ITエンジニア志望の学生特有の項目には「自分が望む職種に就ける」(4位)、「研修制度が充実している」(5位)、「開発環境・業務環境が整っている」(8位)などがあり、ITエンジニアとして自身の技術力を向上させやすい環境を重視する学生も多くいた。
これについてpaizaは「特に『自分が望む職種に就ける』かどうかは、近年、ITエンジニア職を志望する学生のなかで重要度が高くなっている」とし「多くの学生はどの職種に配属になるか分からない『配属ガチャ』を恐れており、ITエンジニアの志望度が高い学生ほど入社後の職種が確約されている企業を選ぶ傾向が強くなっている」と解説した。
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