富士通は7月16日、カナダのAIスタートアップCohereと大規模言語モデル(LLM)を共同開発すると発表した。同社に出資の上パートナーシップを締結。CohereのLLM「Command R+」を基に、日本語に長けたモデル「Takane」(高嶺、仮称)を共同開発する。Takaneは9月をめどに、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」で提供する予定。
Takaneは「富士通が持つ日本語特化のための追加学習技術やファインチューニング技術と、Cohereが持つ企業向けに特化するための技術を組み合わせて開発する、日本語能力を強化したLLM」(富士通)になるという。一方で多言語にも対応し、企業が持つ固有のデータをLLMに参照させることで、ハルシネーションを抑える手法「RAG」の性能を引き出すモデルになるとしている。
完成後は、富士通がグローバル市場向けに独占提供する。「金融、官公庁、R&Dなどの高いセキュリティが必要となるお客さま向けに、プライベート環境で利用できるサービスとして展開していく」(富士通)としている。
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