米Microsoftは、7月19日に全世界のWindows PCでブルースクリーンが多発した問題で、USBメモリなどでブートメディアを作れる新しい修復ツールを公開した。IT管理者が修復プロセスを迅速化できるとしている。
回復ツールは、2つの修復方法から選べるもので、7月20日に公開した。また21日にはユーザー企業からのフィードバックを反映して紹介記事を更新したという。
2つの方法は、1)WinPE(小規模OS)から回復する方法。デバイスの修復を容易にするブートメディアを生成する。ローカル管理者権限は必要ない。2)セーフモードから回復する方法。影響を受けるデイバスをセーフモードで起動できるようにブートメディアが生成される。ユーザーはローカル管理者権限を持つアカウントでログインし、修復手段を実行できる。
ツールはダウンロードセンターにある。また作業手順はサポートページで紹介している。
この問題は、19日の午後2時半ごろ(日本時間)に発生。突然、Windows PCでブルースクリーンが多発し、全世界の多くの企業が影響を受けた。原因はセキュリティベンダーの米CrowdStrikeが提供したチャンネルファイルの更新(Falconプラットフォームの保護メカニズムに関するもの)によってロジックエラーが発生したことだった。
Microsoftは、このこの問題の影響を受けたWindows PCは全世界で850万台と推定している。
CrowdStrikeのブルスク問題の影響を受けたPCは世界で850万台──Microsoft推定
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