ここには、最新の「GR IIIx」から、愛好家たちに長年愛されてきた過去のモデルまで、GRの歴史を辿るように並べられています。製品サイクルの比較的長いGRシリーズとはいえ、フィルム時代も含めると30年以上の歴史があるわけで、これだけの数のモデルがあったことを実感できます。
レセプションに参加した来場者の皆さんの反応もよく、それぞれが思い思いに空間を楽しんでいる様子が印象的でした。ある来場者は「普段はなかなか手に取る機会のない写真集を、こうしてゆっくりと見られるのがうれしい」と話していました。
オープン後は、実機を触りつつ、アクセサリーを確認しつつ、コーヒーを飲みながら、写真集を見ることもできるようになるわけで、オープン後、また訪問したいと思います。また、GR本体の販売についても順次再開していくそうです。
GR SPACE TOKYOの魅力は、単にカメラや写真を展示しているだけではない点にあります。つまり、写真を通じたコミュニケーションの場を提供したいと運営側が考えているということ。岩崎さんも「スマートに写真を紹介する場所にしたい」ということを強調していました。写真展についても、今後展示を入れ替えてながら、開催を続けていくそうです。
GR SPACE TOKYOは、GRファンにとっては待望のスペースです。GRは長年にわたってファンを大切にしてきた製品で、18年からは「GR meet」というファンイベントを開催し、22年からは「GR meet 47」として日本全国を巡回しています。ただ「GR meet 47」になってから、東京での開催がなかったことに疑問を感じていた方も多かったのではないかとも思います。
しかし、こうしてGR SPACE TOKYOがお披露目されると、その意図が分かった感じがします。つまり、GR SPACE TOKYOは首都圏におけるGRのスポットになるし、地方からこのGR SPACE TOKYOを訪問するファンも今後出てくるというわけです。
来年は、GRがデジタルになってから20周年という記念すべき年を迎えます。この節目の年に向けて、GR SPACE TOKYOがどのような役割を果たしていくのか、そしてGRというブランドがどのような進化を遂げていくのか、ここから1年の動きにも期待したいところです。
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