仏製薬大手Sanofiの日本法人サノフィは8月28日、不正アクセスにより、日本の医療従事者73万3820人分の情報が漏えいした可能性があると発表した。侵入経路は業務を委託していた海外コンサルタントのノートPCという。
漏えいした可能性がある情報は、医療従事者の氏名、性別、生年月日、メールアドレス、医療機関の名前と住所、役職、職種、診療科。さらに、サノフィ従業員1390人の氏名も漏えいした可能性がある。クレジットカード情報や銀行口座情報は含まない。
不正アクセスがあったのは7月10日から14日の間。原因はコンサルタントがサノフィのセキュリティポリシーに違反し、個人用PCにデータベースへのアクセスIDなどを保存していたことだ。このPCがマルウェアに感染し、アクセスIDなどが漏えいした結果、データベースへの侵入を許したとしている。
サノフィはコンサルタントが所属する委託先との契約を即刻解除。再発防止策として、アクセスIDなどを変更した他、アカウント管理の見直し、IPフィルタリング、社外ネットワークからのアクセス禁止措置なども講じたという。情報が漏えいした可能性がある医療従事者に対しては、問い合わせ用のコールセンターを設けて対応する。
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