毎年、秋の恒例となっているGoProの新製品が発表された。例年とちょっと違うのは別々に開発された2つのカメラが同時に登場したことだ。
一つは従来の「HERO12 Black」をより進化させた「HERO13 Black」。こちらはフラッグシップ機だ。もう一つは無印の「HERO」。こちらは小型軽量を追求したモデルという位置づけになる。
HEROは、GoPro史上最小の4Kカメラ。小さくて軽くてシンプルで廉価なまったく新しい製品だ。
エントリー向けの廉価なモデルと思うと、HERO 12や13をコストダウンしたものと思われがちだけど、全然違う別ラインの製品だ。何しろ小さいのである。
重量はHERO12 Blackの153gに対して、HEROは86gと44%の軽量化、サイズも35%の小型化を実現した。
見て分かるようにフロントディスプレイを省いて小型化を実現した。バッテリーも着脱できない内蔵式だが、フルHDで約1.5時間は稼働できるという。
位置づけとしては、エントリー向け。従来のHERO Blackシリーズはどんどん性能があがり、利用されるシーンも増え、その分機能も設定できる項目も増え、高性能だが初見では使いこなしづらい製品になっていた。
そこを補うべく登場したのが「HERO」だ。機能も操作系もシンプルで、撮影モードは静止画と動画とスローモーションのみ。動画も4Kで30fpsで抑えているし、スローモーションや写真の設定も一つだけだ。
レンズの画角は165度とかなりの広角。
小型化・低コスト化の影響かGoProならではの超強力な手ブレ補正「HyperSmooth」は本体には未搭載で、その処理はスマートフォン側で行う仕様になっている。スマートフォンに転送すると同時にQuikアプリが自動的に「HyperSmooth」をかけるの基本的な使い方をする限りは問題なさそうだ。
エントリー向けといいつつ、レンズの画角は約165度と広いし、小型軽量を活かしてよりカジュアルな使い方もできる。
価格は199ドル(日本では3万4800円)と廉価。
エントリーユーザーにもいいが、どこにでも装着できてミスなく操作できるシンプルなアクションカメラとして良さそうである。ここまで小さくて軽いと、今までより幅広く過酷な環境での撮影ができそうで、そういうときとっさに動かすにはシンプルさは重要だ。
水中で使うときに手放してしまっても浮かんできてくれるFloatyと衝撃への耐性を高める保護スリーブの2つが専用のオプションとして用意されている。
従来モデルのアップデート版がフラッグシップのHERO13 Blackだ。カメラとしての性能の強化、拡張性の強化、そしてGPSの復活。この3つがトピックかと思う。
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