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「自然災害不安」にポータブルバッテリーを 新製品を大量投入したECOFLOWを“防災目線”で見る小寺信良のIT大作戦(1/5 ページ)

» 2024年09月06日 16時30分 公開
[小寺信良ITmedia]

 国内ポータブルバッテリー市場で大手となった中国ECOFLOWが、9月以降に販売予定の製品発表会を行った。一部製品はすでに先行販売が始まったものもあるが、国内未発表の製品も数多く展示した。

代官山T-SITE GARDEN GALLERYで開催されたECOFLOW新製品発表会

 南海トラフ地震臨時情報の発令、台風10号による甚大な被害と、日本全体に自然災害不安が高まっている。かく言う筆者も、住まいの宮崎県から東京・代官山での発表会に臨んだはいいが、翌日帰る予定が台風10号停滞のためになんと3泊もする羽目になっており、この原稿もそんな中で書いている。

 宮崎の家は大型マンションなので倒壊の心配はないが、停電はあったそうだ。家族は不安だろうが、家にはポータブルバッテリーはECOFLOWの「River 2」と「River 2 Pro」があり、フル充電してきた。さらに今回の発表を受けて先行でお借りしている「River 3」まであるので、少なくとも電力面での不安はないのは不幸中の幸いである。

 今回は特に防災目線で、ECOFLOWの新製品をチェックしてみたい。

オールマイティーモデル「Delta 3 Plus」

 発表会で最初に紹介されたのが、中型モデルの「Delta 3 Plus」だ。すでに先行して「Delta 3 Pro」が発売されており、Delta 3シリーズはPlusとProはあるものの、「無印の3」がないという状態になった。ラインアップの基本モデルとなる「無印の3」がないということは考えられないので、おそらく遅れて「Delta 3」も登場するものと思われる。

中型モデルの「Delta 3 Plus」

 シリーズの前身となる「Delta 2」は、同社でもっとも売れたモデルだ。販売ユニット数は全体の25〜30%にも上るという。実際筆者の知り合いの映像関係者も、撮影基地局用バッテリーとして「Delta 2」を運用している人は何人かいる。容量やサイズ感もちょうどいいのだろう。

左がヒット商品となった「Delta 2」
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