カブ&ピース(東京都港区)の代表を務める実業家の前澤友作さんは12月9日、「カブアンド」の会員数が100万人を突破したと発表した。11月20日にサービスの提供を始めてから20日間での突破となった。電気やガス、モバイル通信などのサービスの申し込み数は35万件を超えているという。
カブアンドでは、電気やガス、MVNOなどのサービスを提供している。ユーザーは、サービスの利用料金に応じ、カブ&ピースの未公開株と交換できる電子チケット「株引換券」を受け取れる。株引換券は、1枚1円として株と交換できる他、株に交換しない場合はサービスで使える割引券に交換できるとしている。
カブアンドの会員に向けて実施したアンケートによると、約66%のユーザーが「現在株式投資を行っていない」と回答。カブ&ピースは今後、株式投資を始めるきっかけを作れるよう、投資についての基礎的な知識や、同社のサービス、業績といった情報を会員に提供する予定。会員登録しているが、サービスを利用していないユーザーの約84%が「今後何らかのサービスを利用したい」と答えたとして、サービスの申し込み増が見込めるという。
トラブルも発生している。MVNOサービス「KABU&モバイル」を巡っては、20日の受付開始から申し込みが殺到し、SIMカードの配送遅延や、MNP開通手続きの不具合が続いている。これを受け、カブ&ピースは1日、通信プランの変更が遅れ、乗り換え前のプランで12月分の利用料金が発生するユーザーに対しては、個別に補償するなどと発表していた。現在は「サポートや補償など個別に順次対応している」として、改めて謝罪した。
カブアンドでは、モバイル通信や電気、ガス、インターネット回線といったサービスの利用料金に応じ、同社の未公開株と交換できる株引換券を受け取れるとして、SNSなどで話題を呼んでいた。一方、交換できる株がいつ上場するか分からない企業の未公開株であることから、実現性を疑問視する声も上がっている。
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