米Googleは12月10日(現地時間)、データセンターの電力需要の増加に対応するため、米クリーンエネルギー企業のIntersect Powerおよび米TPGの気候変動対策に特化したファンドTPG Rise Climateとの戦略的パートナーシップを発表した。
Googleは、Intersect PowerおよびTPG Rise Climateと共同で、向こう10年間で米国に複数のギガワット規模のデータセンター容量を持つ工業団地を開発し、それらに電力を供給する新しいクリーンエネルギー発電所を併設する200億ドル規模の取り組みを進める。
最初の共同設置型クリーンエネルギープロジェクトの第1フェーズは2026年に稼働を開始し、2027年に完全稼働する予定だ。
また、GoogleはTPG Rise Climateなどと共に、Intersect Powerに8億ドル以上の資本投資を行う。
Googleはプレスリリースで「AIの可能性を実現するには電力需要の増加を新たなクリーンエネルギーで満たす必要がある。AIの規模は、データセンター開発を再考する機会を提供する」と語った。
米国だけでもAIがもたらすGDPの増加は、2030年までに年間1兆ドルを超える可能性があるが、そのためには信頼性が高く安全な電力源を備えた発電能力の拡大が必要だとルース・ポラットCIO(最高投資責任者)は述べた。
Googleは2030年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げているが、7月にはAIの需要増加でこの目標達成が危ぶまれていると発表した。
同社は10月、原子力企業のKairos Powerの小型モジュール炉(SMR)から原子力エネルギーを購入する契約を結んだ。
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