米Googleのスンダー・ピチャイCEOは9月14日(現地時間)、2030年までに自社のデータセンターやオフィスで使うエネルギーを100%「カーボンフリー」にする方針を発表した。カーボンフリーとは、カーボン(二酸化炭素)などの温室効果ガスを排出しないエネルギーを使うという意味だ。
同社は2007年に「カーボンニュートラル」を目指すと宣言し、「カーボンオフセット」などによってそれを維持してきた。カーボンニュートラルとは、排出するカーボンと吸収するカーボンをニュートラル(同量)にするという意味。カーボン削減が難しい場合に温室効果ガス削減活動に投資することがカーボンオフセットだ。
ピチャイ氏は、Googleが「カーボンレガシー」全体を排除したことも発表した。これまでデータセンターやオフィスで排出してきたすべてのカーボンを相殺するカーボンオフセットを購入したことを意味する。「これは、Googleのこれまでのカーボンフットプリントがゼロになったことを意味する。Googleは、これを実現した初の大手企業になった」(ピチャイ氏)
カーボンフリーを目指すのは、「これまでで最大の持続可能性の“ムーンショット”であり、技術的に非常に複雑だ」という。この目標を達成するために、風力と太陽光の発電を組み合わせ、バッテリーストレージの使用を増やし、電力需要予測を最適化するためにAIを活用する。
同社はまた、50億ドル以上を投資して2030年までに5ギガワットのカーボンフリーエネルギーを生成できるようにし、500の都市でのカーボンエミッションの削減を支援するという。
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