筆者のタイムラインは、フォローした人と、面白そうなコミュニティのつぶやきであふれており、今のところとても平和だ。
ただ、一晩でユーザーが激増したため、タイムラインが激流に。参加者が多いコミュニティでは数秒に1回の頻度で投稿が集まっている。
現状のmixi2は、フォロー相手とコミュニティの投稿がタイムラインに混じって表示される仕様だ。コミュニティの投稿を分けたり、ミュートしたりすることはできない。このため、活発なコミュニティに入るとタイムラインが占領され、フォロー相手のつぶやきを見逃してしまいがちだ。
おそらく運営も、ここまで急速にユーザーが増え、タイムラインがすぐに埋まるとは想定していなかったのだろう。「フォロー相手とコミュニティのタイムラインを分けてほしい」という声が、初日からあちこちで上がっている。
今mixi2を楽しんでいるのは30〜50代前後の「mixi世代」だと思われる。筆者は46歳だが、同世代がたくさん戻ってきていると感じる。
より若い世代がmixi2に来るかは未知数だ。盛り上がっているコミュニティは「Twitter老人会」や「インターネット老人会」。リアクションアイコンのデザインは平成っぽい。そもそも利用は18歳以上に限られている。
運営側も、mixiになつかしさを感じ、「あの心地良いSNSをもう一度」と思う世代をターゲットにしている。「mixi2」というそのまんまな名前を付けたことや、平成っぽいアイコンデザインなどから、そう感じる。
荒れきったXからの“移住先”を探していたmixi世代をmixi2が直撃し、想定を超える初速をたたき出した。だがこの勢いが続くかは、まだ分からない。
最近は、急激に流行ったSNSが失速するケースも多い。ClubhouseやMastodonがその例だ。飽きられるのが早いことに加え、「Xにいたユーザーが見当たらないので、Xに戻っていった」とか、「初期ユーザーは居心地の良い空間を作っていたが、後からやってきた商業目的のユーザーなどが場を荒らした」などのケースがある。
mixi2は末永く、日本の“インターネット老人会”の憩いの場であり続けられるだろうか。これからの運営に期待していきたい。
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