電気やガスなどの利用料金に応じて株を付与するサービス「カブアンド」を運営するカブ&ピースは1月17日、ユーザーのデータを一部公開した。利用者の平均年収や株式投資の経験を持つ割合などを紹介している。
利用者の平均年収は628万円で、全国平均の460万円を上回る。年収800万円以上の割合は22.1%で、全国平均の約11%より高く、年収300万円未満の割合は14.4%と全国平均の約34%より低かった。
利用者のうち、株式投資を経験したことがある人は全体の52.7%。全国平均の約30%(カブ&ピース調べ)を大きく上回った。
利用者の平均年齢は43.4歳。30〜50代が全体の82.2%を占めた。
カブアンドを利用した理由も調査した。「サービスを利用するだけで株がもらえることに魅力を感じたから」が16.9%と最も高く、「国民総株主というビジョンに共感したから」(15.3%)、「日本初の新しい試みを実際に試してみたかったから」(14.1%)と続いた。
アンケートは2025年1月、カブアンド利用者を約22万人を対象に実施。全国平均データは、国税庁などの公的統計や市場調査結果を参考にした。
カブアンドでは、電気やガス、ふるさと納税、モバイル通信といったサービスの利用料金に応じ、同社の未公開株と交換できる株引換券を受け取れる。実業家の前澤友作さんが手掛けており、2024年11月20日のサービス開始から20日で会員数100万人を突破したことなどから、SNSで話題を呼んでいる。一方、交換できる株がいつ上場するか分からない企業の未公開株であることから、実現性を疑問視する声も上がっている。
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