米OpenAIのサム・アルトマンCEOは1月18日(現地時間)、開発中の新AIモデル「o3」シリーズの一つ「o3-mini」が完成したとX上で報告した。現在リリースの準備を進めており、同日から2週間ほどで正式発表するとしている。
o3シリーズは、高度な推論が可能な「o」シリーズの最新AIモデル。同社が公開しているAIモデルで最高性能を持つ「o1」の次世代モデルで、汎用人工知能(AGI)としての性能を評価するベンチマークでもこれまでにないハイスコアを記録したという。o3-miniは同シリーズの小型モデルに当たり、o3よりも思考時間が短く、コスト効率が優れているのが特徴としている。
アルトマンCEOはユーザーからの質問に答える形で、o3-miniの性能にも言及。「o1 pro mode」と比較した場合、o3-miniの性能はほとんどの点で劣っているとしつつ、処理速度についてはo1 proに勝っているという。
また、o3はo1 pro modeよりも賢くなると説明。o3シリーズの上位モデルと思われる「o3 pro」の存在をほのめかす投稿もあり、ユーザーからの「o3 Proは月2000ドルになるのかい?という問いに「いいえ、200ドルだ」と回答した。他にも「GPTシリーズとoシリーズは将来統合されるか?」という問いに対して「25年にGPTシリーズとoシリーズを統合できればいいなと思っている」と返答している。
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