「当社(アミューズ)社員や当社の関係者だとウソをつくケースについての通報が増えています」──多数のアーティストを抱える芸能事務所のアミューズ(東京都港区)は3月11日、法務部のXアカウントでこんな注意喚起をした。
春休みが近い学生などに向け、あえてくだけた言葉で書かれた文書には、これまで同社に寄せられた通報を元に、なりすましスカウトがよく使う言葉や行動が記されている。
例えば名刺や社員証を持っていないことについて「今日は休日だから」「名刺を悪用されたことがあるので、名刺は渡さない」「今回のスカウトは秘密の特別プロジェクトだから、アミューズに問い合わせても、会社の人は僕のことは知らないと言うはず。そう言えと僕から社員に指示してあるから」などと言う。
撮影やオーディションのためと言って別の場所に誘い出すケースも。中にはアミューズの東京オフィスで待ち合わせるといって信用させ、直前になって「前の仕事が延びたので、場所を変更させて」と言い、ホテルなど別の場所に呼び出そうとする悪質な事例も発生しているという。
アミューズは「当社がスカウトする場合、以上の例のようなことは言いませんし、しませんので、当社社員や当社関係者を名乗ったうえで以上の例のようなことを言ったりしたりする人は、“にせものスカウト”、“なりすましスカウト”であると思ってください」としている。
こうした事案に巻き込まれると、金銭トラブルや犯罪被害に遭うおそれがある。アミューズは確認や通報のための窓口として「報告フォーム」を紹介。社員がチェックしているため、スカウトについても担当部署と連絡を取って確認できるという。アミューズは「当社からの返信があるまでは、指定された場所に行ったりしないでください」と呼び掛けている。
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