マネークリップも中々面白い製品で、紙幣を二つ折りにして使うラージと、三つ折りにして使うスモールの2種類が用意されている丁寧さが、何とも好感が持てる。機能としてはシンプルな、円形のクリップなのだけど、簡単に大きく開くから、カードや名刺などをまとめて挟んでおくのにも便利。一般のマネークリップよりも着脱が楽で、デザインがシンプルというのが魅力だ。
個人的には、チェキを何枚も束ねて、このマネークリップで挟んで、簡易的なフォトスタンドとして机の上に置いている。ほとんど写真だけのスペースで立てられるのがカッコいいのだ。
「キーリングを思いついたきっかけは、キーホルダーのリングにキーを通すのに苦労しているという友人の話をたまたま聞いたことです。もしかしたら、うちのばねに鍵を通したら、楽に通るんじゃないかと思いついてやってみたら、簡単にスルスルと通っちゃって」と斉藤さんは笑う。ばねを熟知している人でさえ、そんな使い道があるとは思っていなかったわけで、やってみて上手くいった時には、それは笑っちゃうのも無理はないだろう。それくらい、簡単に通るのだから。
そうやって生まれたスマートキーリングは、当然のようにテレビなどでも紹介され、その都度、まとまった数が売れたそうだが、私は寡聞にして知らなかった。とてもすごい、キーリングのイノベーションなのだけど、キーを通しやすいリングという存在はやはり地味なのだろうか。個人的には新しいiPhoneよりも発明としては素晴らしいと思うのだけど、そこまでの話題にはならない。
大きな理由は、自分でやってみないと、そのすごさが伝わりにくいという点だろう。キーリングにキーを通すのがストレスであるというのは、あまり意識されることはない。大体、一度通してしまうと、それでオッケーになってしまう。
しかしこれ、使ってみると本当に魔法のようにスルスルとキーが通るのだ。そして、本当に指や爪に負担をかけずに外すことができる。この通すのも外すのも簡単というのは、リングに新しい使い道を与えることにもなる。
例えば、私はバッグにこのリングを使って鈴木茂氏お手製のストラトキャスター・キーホルダーと、豊島屋の「鳩ホルダー」と一緒に、五徳ツール的なアイテムもぶら下げている。こういう、外して使うアイテムも、このリングなら付けておこうという気になるのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR