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「OM-3」は予想以上に“OM”だった? 半世紀前のカメラにそっくりなレトロボディ+最新機能という魅力荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/8 ページ)

» 2025年03月29日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 電源は左肩。なるべくフィルム時代のOM-1を継承したいということでここにつけられたらしい。そして、静止画・動画・スロー&クイックの切替レバーがある。

上から。Fnキーはカスタマイズ可能。左肩には電源と撮影モード切替がある。グリップがフラットなのがよく分かる

 後ろから見るとけっこう横長だ。

 横長のボディにバリアングルモニターを搭載したことで、背面モニターの中心がファインダーより左にずれてしまっているのがちょっと気になる。

 ファインダーはOM-1仕様の高解像度のものではなく、OM-5と同等。EVFの性能はフラッグシップ機同等とはいかなかった。

背面から。個人的にはモニターの位置が少し左に寄ってることと、スティックがないのが気になる。フォーカスポイントを動かすスティックは付けてほしかった

 「CP」とあるのは「コンピュテーショナルフォトグラフィー」の略。デフォルトでは「ハイレゾ」(少しずつずらした画像を複数枚撮影して高画素の写真を撮る機能)が割り当てられているが、他のものにしてもいい。

 コンピュテーショナル撮影と称した機能がいくつか搭載されているのは昨今のOMシリーズの特徴で、電子シャッターを使い複数の画像を撮影して合成することで実現する撮影機能の総称としている。

コンピュテーショナル撮影としてこの6つが用意されている

 例えば、ライブNDでは、連写+合成をすることで、NDフィルターをかけたときのような写真を撮れる。例えば、ND64を指定することで真っ昼間に1秒のスローシャッターという無茶な撮影もできるのだ(実際にはもっと高速なシャッターで1秒間超高速連写して合成している)。

ライブND機能(ND64)を使って撮影した真っ昼間の長秒時露光。NDフィルターをつけなくてもこういう撮影を楽しめる(12-45mm 25mm 1秒 F20 ISO200)

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