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「OM-3」は予想以上に“OM”だった? 半世紀前のカメラにそっくりなレトロボディ+最新機能という魅力荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2025年03月29日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 OM SYSTEMの「OM-3」。めっちゃトラディショナルなフィルム一眼レフのスタイルで登場である。オリンパス時代の「E-M5」から「OM-D」と称していたとおり、OMシリーズはフィルム時代のオリンパスの一眼レフ「OMシリーズ」のデザインを持ち込んでヒットしたのであるが、最近は徐々に趣味性より実用性重視のデザインに変化してきていた。

フィルム時代の一眼レフをモチーフにしたOM-3。シルエットが実にレトロ。カラーはシルバーのみ

 そんな折、突然、新ラインアップとして今まで以上に往時を彷彿とさせるレトロかつトラディショナルデザインに回帰したOM-3が投入されたのである。

 どのくらい回帰したのか。

OM-3はこんなにOMだった

OM-3を構えているの図。最新のミラーレス一眼には見えないシルエットがなんともいえない

 最初に気になるのはこのボディだよね、ってことでその話から。

 OM SYSTEMのOM-3のデザインモチーフはオリンパスが1972年に発売した一眼レフ「OM-1」だ。このシリーズに「OM-3」(1984年発売)というモデルもあったが、今回のOM-3のモチーフはOM-1である。

 すでにOM-1といえばミラーレス一眼の「OM-1」を指すことが多いのでややこしくてしょうがないのだが、とりあえず、手元に当時のOM-1(正確にいうと、OM-1と名称を変更する前のモデル「M-1」)があったので並べてみた。

 中央にあるトンガリ頭といい、ダイヤルの位置といい、電源スイッチの位置といい実にそっくり。ペンタ部のロゴこそOLYMPUSからOM SYSTEMになっているが、そのくらいだ。

左がOM-3、右がM-1(のちのOM-1)。OM-3の方が少し大きいけど、予想以上に似ていた

 これはなかなかだ。

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