2025年もあっという間に3月が過ぎようとしている。新たな環境に向け、新生活の準備を進める人も多いと思うが、3月でその役割を終えるサービスたちも存在している。この記事では、かつてITmedia NEWS内で取り上げた“サービス終了”に関する記事をいくつかまとめて紹介する。
NTTドコモは、インターネット黎明期から続くホスティングサービス「ぷらら」の個人向けWebサイトサービスと、法人向けサービス「BUSINESSぷらら」の提供を3月31日で終了する。ユーザーのコンテンツは4月30日に完全に削除する。
終了の理由は「サービスの利用が近年減少しており、今後継続的にサービスを提供していくことが困難となった」と説明。“テキストサイト全盛期”ともいえる90年代に登場し、現代まで続くインターネットの草分けとなったサービスがまた一つ、その歴史に幕を下ろす。
(関連記事:「ぷらら」の個人向けホームページが3月末に終了 古参ネットユーザー「歴史が消えていく」)
KADOKAWAが運営する小説投稿サイト「魔法のiらんど」が3月31日をもって、単独でのサービスを終了する。4月以降はWeb小説サイト「カクヨム」と合併し、同サイトの1ジャンルとして運営が続ける。
魔法のiらんどは、無料Webサイト作成サービスとして99年に始まった。その後05年ごろから「ケータイ小説」の投稿サイトとして当時の若者の間で流行。「恋空」などがヒットし、書籍化されベストセラーになっただけでなく、テレビドラマや映画にもなった。その後、20年には「女の子のための小説サイト」としてリニューアルしていた。
なお、魔法のiらんどに掲載した作品をカクヨムへ移行するには手動でデータ転送が必要になる。魔法のiらんどで「作品エクスポート機能」を使って作品データをダウンロードし、カクヨムの「作品インポート機能」を使うことで作品移動ができる。
(関連記事:小説投稿サイト「魔法のiらんど」を「カクヨム」に統合 KADOKAWAが発表 引っ越しツールも提供)
文化放送は、インターネットラジオ「超!A&G+」のサービスを3月31日をもって終了する。アニメ・ゲーム・声優関連番組の専門チャンネルとして2007年9月に立ち上がったサービスだが、市場のニーズやユーザーの視聴環境の変化などを理由にサービス終了を決めた。
このため、超!A&G+で放送していた一部番組も終了を発表。超!A&G+のサービス開始前から配信し、34年間続いた最長寿番組「ノン子とのび太のアニメスクランブル」も最終回を迎えた。また、一部の番組はプラットフォームを変更し、配信を継続するものもある。
(関連記事:ネットラジオ「超!A&G+」がサービス終了へ 17年超の歴史に幕 アニメや声優番組の専門チャンネル)
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