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Nintendo Switch 2で使えるメモリーカード、一夜にしてAmazonから消える 転売ヤー関与か?

» 2025年04月03日 13時00分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 4月2日に詳細が明らかになった「Nintendo Switch 2」を巡り、また“転売ヤー”の暗躍が疑われる事態になっている。といっても未発売のSwitch 2本体ではない。そこで使用できるメモリーカードの話だ。

microSD Expressは「microSD EX」というマークが目印(出典:任天堂のWebサイト

 Switch 2では、外部メモリーとしてmicroSD Expressという新しい規格の製品を採用した。これは、インタフェースをPCIe3.0とし、最大985MB/秒(規格値)とポータブルSSDに匹敵するパフォーマンスを発揮するカード。カード表面に記された「microSD EX」というマークが目印だ。

 製造メーカーはまだ多くはなく、任天堂が「Nintendo Switch 2向けライセンス商品」として扱うSanDisk、Samsungの他は、Lexarなど一部メーカーが製造している。それらの製品が一夜にしてAmazon.co.jpから消えた。

 3日の午前11時時点で「microSD Express」を商品検索してもヒットしない(Amazonは在庫のない商品は検索結果に表示しない)。SanDisk製品の販売ページを見つけたが、やはり価格表示はないため在庫切れとみられる。

Amazon.co.jpでの検索結果。「microSD Express」がヒットしない(出典:Amazon.co.jp)
microSD Expressの製品ページはあるが在庫切れ(出典:Amazon.co.jp)

 Amazon商品の価格推移が分かる「Keepa」で確認したところ、SanDiskの128GBは2日の午後9時ごろまで7400円台だった。これは安価な並行輸入品を扱うショップとみられるが、そこが在庫切れになったのか、深夜に1万1000円に急騰。3日の午前10時には在庫切れとなっていた。

SanDiskの128GB版の価格推移
同じく256GB版の価格推移
SanDiskの公式直販サイトは在庫あり。ただし256GB版は推定納期が「4〜5週間」(出典:SanDiskの直販サイト)

 その他、楽天で並行輸入品を扱っていたショップなども品切れの模様。SanDiskの公式直販サイトは在庫があるようだが、256GB版は推定納期が「4〜5週間」とかなり先になっている。

 こうした事態について、X上ではいわゆる転売ヤーの関与を疑う声が続出している。ただし「そうきたか……」「やりよるな」など、驚きはしながらも比較的冷静な声が多いように見受けられた。

 Switch 2は発売が6月5日とまだ2カ月も先で、本体には256GBのストレージを標準で搭載している。また現行Switchではセーブデータのみ残してゲームを本体から削除できるなど柔軟に対応できることもあってか、よほどのヘビーユーザーでなければ外部メモリーが入手できなくても当面は困らないとみているのかもしれない。

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