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6年ぶり登場、LUMIX「S1RII」は全てが進化してダイエットにも成功した“全部入りカメラ”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2025年04月13日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ライカのミラーレス一眼用「Lマウント」規格を採用した「Lマウントアライアンス」をライカとパナソニックとシグマが立ち上げたのが2018年。翌19年にはパナソニックからそれを採用したフラッグシップ機「S1」と、その高画素版である「S1R」が誕生した。

 あれから6年。「S5」や「S5II」は登場したものの、初代のフラッグシップ機S1シリーズはずっと静かだった。さすがに6年は長いよね、となった25年の春、フルモデルチェンジして登場したのである。

 それが「S1R」の後継機「S1RII」だ。

6年の沈黙を経て誕生したフラッグシップ機のLUMIX「S1RII」。先代よりコンパクトになりつつ性能も上げてきた全部入りカメラだ

 一言でいえば、ちょっとゴツくて大きいと言われがちだった前モデルのS1Rから大幅な小型軽量化を達成しつつ、最新の技術や機能を搭載した“全部入りカメラ”という印象である。

S5IIゆずりのコンパクトボディになったS1RII

 まずはボディ。前モデルのS1Rは約1016gと1kgを若干超えていたが、S1RIIは約795gとかなり軽量化。ちなみに他社の縦位置グリップを持たないハイエンド機と比べると、ニコンの「Z8」よりちょっと軽くてソニーの「α1 II」よりちょっと重い感じ。

 せっかくなので先代と並べてみた。先代は上面にサブディスプレイがあるほか、幅も高さも大きい。

左が新型のS1RII。右が先代のS1R。電源の位置も撮影モードダイヤルの位置も異なる
背面から、左が新型のS1RII。右が先代のS1R。こちらの操作系レイアウトは変わらないが、ぐっとコンパクトになった(特に高さ)のが分かる

 それでも背面の構成は今とほぼ同じだ。

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