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6年ぶり登場、LUMIX「S1RII」は全てが進化してダイエットにも成功した“全部入りカメラ”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/8 ページ)

» 2025年04月13日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]
住宅街の狭い路地にて、リアルタイムLUTを使って路地感を強調してみた(24-70mm 26mm 1/200秒 F2.8 ISO80)

 よい感じである。

 続いて、認識する被写体を動物に変更して人と猫。ちゃんと猫の瞳にフォーカスが行ってくれた。こういうときはちょっと絞って人と猫の両方にフォーカスがくるようにしろよ、というのはおいといて。

保護猫シェルターにて、窓からの柔らかい光を利用してみた。被写体検出は動物にセットしたのでフォーカスは猫の瞳に。こういうときの階調表現がいい(24-70mm 40mm 1/250秒 F2.8 +0.7 ISO500)

 電子シャッターを使えばプリ連写付で秒40コマの連写ができる。ローリングシャッター歪みはそれなりにあるが(その点、超高速読み出しのセンサーというわけではないようだ)、こういうシーンなら気にならない。

 うちの猫とおもちゃで遊ぼうとしたら、いきなりあくびをかましてくれたので、プリ連写。その中の1枚だ。

左手にオモチャを持ち(少し写ってる)右手でカメラを持って高速連写。あくび時に舌がくるんと丸まった様子が分かる瞬間をセレクトした(85mm F1.8 1/250秒 F1.8 ISO2500)

 連写すると分かるが、追尾AF時の性能はかなり上がっている。

 続いて鉄道。LUMIX S9で採用されたハイブリッドズーム機能を搭載。光学ズーム+デジタルズームを組み合わせて、例えば画像サイズをS(1100万画素)にセットすると、24-105mmが24-210mmレンズとして働く(ズーミングするにつれ画像サイズが切り替わる)。実質的にはクロップしてるわけで、S1RIIクラスを使う人ならちゃんと必要な焦点距離の望遠レンズを用意するだろうが、手持ちのレンズでちょっと望遠に伸ばしたいときに使える。

 元が4400万画素あるので、高画素が必要じゃないシーンではかなり有効だ。例えば、こちらは1100万画素相当(4128×2752ピクセル)だけど、それなりに実用できるサイズだ。

ハイブリッドズームを使って去って行く都電を望遠で。元の画素数が多いので2xくらいなら必要に応じて使えそう(24-105mm 105mm(210mm相当) 1/500秒 F4.0 ISO80)

 逆に、画素数を上げるハイレゾ撮影機能もある。

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