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1.4型センサー搭載のキヤノン「Powershot V1」は動画と静止画どっちも撮れる本格コンデジだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2025年04月19日 12時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 久々の本格ハイエンドコンデジの新作が出た! と話題になったキヤノンの「Powershot V1」。スマホのイメージセンサーがどんどん大型化する中、今からコンパクトデジカメを買うなら1型以上のセンサーじゃないといやだよね……という層にずばり刺さる新型の1.4型センサー搭載である。

久々に登場したハイエンドコンパクトの「Powershot V1」。動画重視ってことで付属するもふもふ(ウインドスクリーン)も付けた。赤く光っているのは撮影中を示すタリーランプ

 しかも広角系ズームレンズ搭載でスナップに最適。であるが、型番をよく見ると「V1」。「Powershot V10」と同じシリーズと考えられる。あれはカジュアルなビデオ向けカメラだった。

 しかも、V1は“もふもふ”(ウインドスクリーン)標準搭載。「V」は「Video」か「Vlog」のVだと思われるわけで、動画撮影に軸足を置いた設計になっているのだ。

Powershot V1は4月25日発売予定。直販価格は14万8500円

1.4型センサーのサイズの意味は?

 とはいえ、もちろん動画に特化したカメラというわけじゃない。かつてのハイエンド機「Powershot Gシリーズ」が写真7:動画3という感じのバランスで、「Powershot V10」が逆に写真3:動画7だとすると、Powershot V1は半々くらいの感じか。

 写真用のカメラとしてPowershotらしさを維持しつつ、Powershot V10を発展させたVlogカメラ指向の機能をがっつり載せてきたカメラと思っていいだろう。まったくの新ラインアップなので、基本的なところからみて行きたい。

正面から見たPowershot V1。レンズは収納された状態。上面はフラットでグリップ部が少し出ているのが分かる

 センサーサイズは1.4型でアスペクト比は3:2。画素数は約2230万画素。新開発のデュアルピクセルCMOSセンサーなのでAFも速い。

 マイクロフォーサーズ(4/3=1.3333……)よりちょっと大きいと話題になったけど、それよりも「1型センサーの2倍の面積」を念頭に置いたものだそうな。

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