DeNAは5月9日、2025年3月期通期(24年4月1日〜25年3月31日)決算を発表した。売上収益は1639億9700万円(前期は1367億3300万円)、営業利益は289億7300万円(同282億7000万円の赤字)、税引前利益は318憶1700万円(同281億3000万円の赤字)、当期利益は241億9300万円(同286億8200万円の赤字)という結果になり、増収増益となった。
成長の要因は、24年10月30日にリリースしたスマートフォンアプリ「Pokemon Trading Card Game Pocket」(iOS/Android、以下ポケポケ)のヒットにある。150の国と地域でサービス提供を始めた結果、ゲーム事業の売上収益は780億9900万円(前年度比44.6%増)、セグメント利益は385億7700万円(同1016.1%増)と大きく躍進した。
ゲーム事業における四半期ごとのユーザー消費額は第1四半期が203億円、第2四半期が221億円だったのに対して、ポケポケリリース後の第3四半期が946億円、第4四半期が935億円と4倍以上の消費額を記録。なお、第4四半期の平均MAU(月間利用ユーザー数)は約5100万人だった。
26年3月期(25年4月1日〜26年3月31日)の見通しについては、現時点では合理的な数値の算出が困難として、開示を見合わせた。DeNAは「特にゲーム事業においては、ポケポケ動向を含め、現時点では合理的な見通しが困難。現時点まで堅調に推移しており、長期的な貢献を目指した運営を行っているが、短期的には、配信開始当初の初速からの反動は生じるものと考えている」と見解を示している。
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